一生懸命作った料理が、惣菜店RF1に並んでる商品に負ける。買って並べるだけの人の勝ち。これじゃ頑張って料理勉強する気にもならないよ。
と諦めるのはまだ早い。
惣菜屋のチェーン店とはいえ、店によって味が全く同じではない。といか、絶対同じだろうという超有名焼鳥店、郊外の出店で買ってびっくりしたことがある。セントラルキッチンですべて作るというならいざしらず、お客の前で実演販売してるぐらいだから、出来栄えは調理人さんの腕次第。
ということで、実は地元のRF1の店にも、かねてよりサラダ系で疑問を感じている。これは、あの横浜高島屋の地下に入っているRF1と、同じ味なのか、と。
ううむ、だったら自分で作ったほうがいいでしょ。
Nobody beats me in the kitchen.
なんて台詞もありましたな。全然違う意味だったけど。
自分で料理するメリットとしてまず、素材に凝れること。買ってきたものは、どんな食材を使っているのか、普通はわからない。素材にこだわれば、話題もできるし薀蓄も騙れる。出すほうも食べるほうも、料理以上に楽しみがある。医者にコントロールされている素材をコントロールできるのも無視できないメリットだ。
また、大きなポーションを作れるのもいい。買ってくるものは、一切れいくら。コストが数に比例するから、ホールサイズで買えるとは限らないし、全部あらかじめ切れ目が入ってるというセントラルキッチン派の事情もついてくる。
調理の最後のステップをテーブルでやる、それを食べる人がやるのも一興。あちらのレストランで、アンチパストってでかいボールにチーズの塊がいっぱい入ったサラダが出てきたとき、これをかき混ぜるのも一つのエンタテイメントなんだなあと感じたものだ。
最近は身内で集まるパーティーが、なんだかケータリングものばっかりで、面白くなくなってきた。自分で料理してくれたって喜んでくれる客があって、はじめて自分で料理するモチベーションも生まれるというもの。客がホストを育てるのだ。